アウトプット大全 圧倒的に結果を出す人の行動力②
たかごん
今回は精神科医で作家の樺沢紫苑氏の著書『アウトプット大全』についてまとめています。
『アウトプット大全』では、アウトプットの重要性と具体的なアウトプット法、アウトプットを自己成長につなげる方法が書かれています。
この『アウトプット大全』は5つのチャプターから構成されています。
- アウトプットの基本法則(RULES)
- 科学に裏付けられた、伝わる話し方(TALK)
- 能力を最大限に引き出す書き方(WRITE)
- 圧倒的に結果を出す人の行動力(DO)
- アウトプット力を高める7つのトレーニング法(TRAINING)
この5つのチャプターの中からチャプター毎に記事をまとめていきます。
続いて、【CHAPTER④ 圧倒的に結果を出す人の行動力(DO)】について紹介していきます。
CHAPTER④-2 圧倒的に結果を出す人の行動力(DO)
このCHAPTER④では結果を出すための行動力について紹介されています。続きをすすめていきます。
(言葉で)表現する
日本人は我慢することが好きです。しかし、我慢することはストレスになり、精神的にもマイナスの影響を及ぼします。〝苦しい〟〝つらい〟といった思いを打ち明け、言葉で表現することは、〝癒し〟の効果につながります。
例えば、子どもが注射をされるとき「痛い、痛い、痛い」と大きな声を出して騒ぎますが、この「痛い」と表現することに非常な大きな意味があると言えるでしょう。
文章や言葉で『表現する』だけで、自分のつらさ、苦しさ、痛みなどが軽減します。具体的には人に相談することがベストですが、秘密のノートに書いて表現する方法もあります。
完成させる
書類や原稿など、締切がある仕事を期日までに完成させられないという人がいます。あるいは、レベルの高いものを作ろうと気合が入るほど手がつけられないなどという人もいると思います。
それは、初めから100%を目指して作成をするからです。この『アウトプット大全』では、まず30%を目指して作成することがススメられています。文章の質は別として、最後まで完成させることが重要です。
とりあえず通しで最後まで書いて、〝直し〟〝ブラッシュアップ〟に時間を書けることです。
率いる
社員や部下、チームの仲間を『率いる』ためにはどうしたらよいでしょうか?
それは〝目標〟を掲げるのではなく、〝ビジョン〟を掲げることです。〝ビジョン〟とは、会社や個人が実現したい〝理想の姿〟〝理想のイメージ〟です。
〝目標〟を掲げても人はついてきませんが、〝ビジョン〟を掲げ、〝ビジョン〟を共有できると人はついてきます。
人間は崇高な夢や理想に共感しやすいので、人を『率いる』ためには〝目標〟ではなく〝ビジョン〟を掲げることが必須です。
笑う
ここまで情報をアウトプットする内容でしたが、情報だけではなく自分の感情を積極的にアウトプットすることで、さまざまなメリットが得られます。例えば『笑う』『泣く』といったことです。
笑顔をつくると、10秒で緊張が緩和して、ハッピーな気持ちになる効果がみられるそうです。笑顔は最強の脳トレであり、ストレス発散法となります。普段から笑顔をのトレーニングが必要です。
朝、身支度をしながら口角をちょっとあげる訓練をしましょう。
泣く
『笑う』に続いて、反対の『泣く』では我慢するとストレスがたまり、『泣く』ことによってストレスが発散されます。
『泣く』のを我慢している状態は、交感神経が優位の緊張状態です。これが『泣く』、つまり涙が流れた瞬間に、副交感神経に切り替わり、リラックス=癒しモードに入ります。『泣く』ことでストレス発散につながります。
「怒り」をコントロールする
感情のアウトプットで、『笑う』『泣く』はたくさんすることで、いろいろなメリットが得られますが『怒り』についてはマイナスの影響しかえられません。『怒り』は上手にコントロールすることが大切です。
カッとしたとき、怒りの感情が爆発しそうになったときに、アドレナリンが分泌されます。アドレナリンの体内での半減期はわずか20~40秒と非常に短く、30秒も我慢すれば『怒り』のピークは通り過ぎます。『怒り』は熱しやすく冷めやすいのです。
アンガーマネージメントという『怒り』を上手にコントロールする方法がありますが、ここでは『6秒ルール』というのがあって、カッときたら〝まずは6秒待つ〟。そして、次の行動や考えを始めると上手にコントロールできると言われています。ぜひ、試してみてください。
眠る
睡眠はアウトプットにおいて極めて重要です。睡眠不足の状態ではポテンシャルを発揮することが困難になります。ここでいう睡眠不足とは6時間未満のことをさします。
睡眠不足の状態は、ざっくりいえば自分で能力を半分も発揮できないようにリミッターをかけるようなものです。アウトプットをして自己成長をするためには7時間以上の睡眠が必須です。
運動する
人間の脳の海馬という〝記憶〟と極めて密接する部分では毎日、新しい神経細胞がつくられ続けています。そして、神経の新生に必須の物質が、BDNF(脳由来神経栄養因子)であり、BDNFは有酸素運動によって分泌が増えることが判明しているそうです。
有酸素運動をすることで脳の神経の新生がバンバン促進されて、記憶力が良くなり、頭がよくなると紹介されています。では、その運動量はどれくらいすれば良いのでしょうか?1回1時間程度の有酸素運動を週2回以上行えば効果が出てきます。
また、わずか20分の運動でもドーパミンも分泌され、運動後には集中力UP、記憶力UP、学習機能UP、モチベーションUPという効果が期待されます。週2回でよいので何か体を動かしましょう。
危機管理する
どんな職場でも、トラブルや事故が発生します。これらのトラブルや事故をなるべく防ぎたいところです。このような事故などを防ぐのに役に立つ有名な法則として【ハインリッヒの法則】というものがあります。
この【ハインリッヒの法則】では、〝大きな事故〟〝小さな事故〟〝ヒヤリ・ハット事例〟は、1:29:300の割合で生じると比率が出ています。つまり、〝大きな事故〟を減らすために、〝小さな事故〟を減らす。その為には〝ヒヤリ・ハット事例〟を減らせば良いのです。
危機管理するにあたり、大きなミスを防ぐためには、〝ヒヤリ・ハット事例〟を収集して原因分析して対策を打つことが重要です。
時間管理する
ここまで多くのアウトプットに関することが紹介されていますが、果たしてアウトプットする時間があるでしょうか?なかなかすべてにチャレンジしようとすると困難かもしれません。ここでその『時間管理での工夫』が紹介されています。
- 15分でアウトプットする ➡ ダラダラせずに1日15分、1アウトプット
- スキマ時間を活用する ➡ スキマ時間は自己投資の時間
- スマホをアウトプットツールとして活用する ➡ 見るだけでなくアウトプットを意識して!
たかごん
次は最終【CHAPTER⑤ アウトプット力を高める7つのトレーニング法】を紹介します。
アウトプット大全 圧倒的に結果を出す人の行動力②