Amazon 2020年 最新ビジネス書ランキング 

橋下徹流 強みを武器にする生き方「異端のすすめ」で学んだ5つのこと

今回は、2020年2月に発刊された橋下 徹氏著書「異端のすすめ」をご紹介します。

橋下氏と言えば、言わずと知れた元大阪府知事・元大阪市長で、TV番組でのコメンテーターや講演、執筆など多方面で活躍されています。その橋下氏が今まで歩んで来られたその人生で結果を残してきた生き方について執筆されたのが今回、ご紹介する「異端のすすめ」です。

この変化の激しい現代社会の中で、組織の構成員としての生き方よりも、ますます個人としての生き方が問われています。その中でいかにして「自分にしかない強み」を武器にし、突き抜けた人になる生き方ができるかが重要です。そして、他人に振り回されず思い通りの人生を送れたら最高ですよね。そのヒントがこの本に詰まっています。

そのヒントとなる本の構成は以下の「7つの力」で構成されています。それを私なりにまとめました。

本書の構成

第1章 限界を突破する力
第2章 これからの時代に求められる異端力
第3章 最速で成長する力
第4章 その他大勢から抜け出す思考力
第5章 どんな相手にも負けない駆け引き、交渉力
第6章 他人に振り回されない対人力
第7章 一切後悔しない行動力

強みを武器にする生き方

考え方

まず、仕事とは「表裏一体性」で考える必要があります。仕事で「自由」を求めればそこには必ず「責任」を背負わなければいけません。また、自己の「権利」を主張すればそこには「義務」を負わなければいけなくなります。よって、何かを得るために、その裏側にあるものをいかに背負うかという考えが重要です。

それらを背負うことなくして、自由や権利やチャンス、利益を得ることなどできません。これがすべての仕事において橋下氏の考えとなります。

自分にしかない価値(ウリ)

仕事は兎角、その大きさが注目されがちですが本質は大きさではなく、自分にしかない価値をいかに活かすかということです。これからは、仕事において個人として商品価値は分相応なウリが必要です。そして、現代社会において、その価値は1つのウリだけを追求する時代は終わっています。ウリは複数持つ必要があります。その複数のウリカードを組み合わせて価値を高めなければなりません。

そして、今は何がその強みになるか分からない時代です。例えば、SNSやYouTube、ブログなど価値を売るツールがあります。このツールを使うことによって、様々な可能性が広がっています。その可能性をどう活かすかが価値を上げるポイントとなります。

ただ考え方として、色々なウリを持ったうちどれかを選択するのは自分ではなく依頼主やお客様だということは知っておきましょう。依頼主やお客様があなたのその価値を認めない限り、価値がないのと一緒です。周囲の見る目というものは、自分の商品価値を映す鏡だと肝に銘じておくべきです。

そして、ウリを相手に伝えるときは、印象に残るように端的に伝えることが重要です。例えば、自己紹介で考えるとわかりやすいかもしれません。自己紹介において、相手に印象を残すためには、他人とは違うウリを明確に打ち出す必要がありますよね。

また、このウリの質を上げるには 圧倒的な量をこなす必要があり、自分のウリは圧倒的な量を実行することで磨きがかかり、やがて自分の代名詞になっていきます。ゆくゆくは「○○の誰それ」と呼ばれるのが理想ですよね。なので「○○社の社員だから」「私の職種はこれだから」という、固定化されたウリにとらわれないことは、これから働いていく上で重要な鍵の1つとなります。

初めのうちは、量をこなして自分のウリを磨くことに精一杯になると思います。ただ、ゆくゆくは、仕事の質を上げ、商品価値が高まることでウリは明確になり、量に追われることなく仕事を取捨選択出来るようになります。

ですから、まずは徹底して量をこなしていく。目の前の任された仕事を一生懸命やることが必要です。

また、ただ量をこなしていくのではなく、仕事の相場観を押さえることも非常に重要です。相場観とは、自分の商品価値によって舞い込んでくる仕事のだいたいの報酬額、すなわち世間は自分の仕事に対してどれくらいの金額をつけてくれるかという認識のことです。今の自分の目の前にある仕事は、自分の商品価値に見合った仕事なのかというのは常に意識すると良いでしょう。

ここでウリについて気をつけておきたいのは、一度ウリになったことが、永続的にウリになるということはありません。一度ウリになったことにしがみつき、そのウリが通用しなくなったことにも気づかずに古びたウリを押し通そうとしてしまわないように気をつけましょう。

要するに〝守っていくこと〟と〝変化させていくこと〟のバランス。これが出来ていないとウリはどんどん廃れていきます。ウリが廃れていかないように、日頃から「自分は手を抜かずにやっているのだろうか」、「自分は、圧倒的な量をこなしているだろうか」、「自分のウリに関して、誰にも負けないというくらい、行動できているだろうか」と自分に問いかける事をおすすめします。

行動力

我々が生きていく中でチャンスは色々と転がっています。このチャンスを掴むためには行動するしかありません。今、チャンスをモノにしている人の共通点は、その時々に、一生懸命手を抜かず、圧倒的な量で行動しています。

自分には能力がないと嘆いている人もいます。その大半の人は自分の範囲内、想定内でしか行動をしていません。まずは圧倒的な量をこなす必要があります。そして、そこには努力が不可欠です。ただ、その努力する方向を間違えないようにしましょう。

努力そのものが自己目的化してしまうと、ウリを明確に打ち出し、自分の商品価値を高めるという本来の目的から外れてしまいます。

例えば、名刺交換したことが自分の商品価値を高めることに活かされなければ、ただの名刺コレクターです。このように努力至上主義に陥ってしまうと、目的と手段を混同し、手段の努力をすることがいつの間にか目的になっているケースが見受けられます。

また、努力において、すべての努力は必ず報われるというのも半ば幻想に近いことは皆さんも経験があると思います。もし、自分が圧倒的と思えるほど努力しても手応えがなければ、それは努力している対象そのものが自分には向いていないかもしれないという考えもあります。

このようなケースを防ぐためには、目標達成のその先をできる限り具体的にイメージする必要があり、そのイメージにおいて、そもそもの本来の理由、実現した暁に何をするのか、その後どうなっているのかを考えましょう。それを具体的にすることによって、もし、努力のポイントがずれていることに気づくことができます。

目標を具体的にイメージして、努力を重ね、圧倒的な行動量をこなしましょう。そして、つかんだチャンスを確実にものにするためには「スピード」と「仕事の漏れがない」ということがより重要になってきます。

例えば、業務の先送りにおいても、「先送りする理由」がない限り、とにかく今できることはすぐにやることをおすすめします。これを徹底することで複数の仕事を同時に処理することが出来るようになり、時間あたりの行動量が増え、結果として周囲から評価が高くなります。

ですから、「先送りする理由」があるかどうかを常に吟味し、先送りする理由がなければその場ですぐやる。しかし、その場で出来ないモノや優先順位として後回しにすべきものは必ずありますから、それは先送りしても大丈夫です。

この「すぐやる」という、シンプルな行動原理を貫くことが常にマルチタスクを回せることは、できる人の最低条件と考えてください。また、「今すぐできること」よりも「今しかできないこと」を選択する。これがマルチタスクを回していく、優先順位の原則です。そして、毎日のルーティンがあっても「いつするべきか」については、その時々において柔軟に考えるべきで、自分のタイミングで行いましょう。

思考力

「考え方」「ウリ」「行動力」と来て、次は大勢から抜け出す「思考力」を身につける必要があります。

この現代の情報化時代に求められているのは、知識や情報を活用して「自分の頭で考え持論を打ち出せる」ということです。その情報の真偽はどうあれ、それに対して「自分はこう考える」と言えることが重要です。

橋下氏の言葉を借りると「持論工場」を持つ必要があります。

その「持論工場」を持つ為には、知識や情報をインプットして、それを基に持論を構築するというアウトプットが必須です。しかし、その「持論工場」もないのに、またそこまでの最新の工場がないのに、原材料の知識・情報をどんどんインプットしても、持論を効率よくアウトプットすることは出来ません。

その「持論工場」を作るためには訓練が必要です。その訓練とは、まず新聞・ネット記事の中で興味のあるタイトル、自分が少しは意見を言えそうなタイトルを1つで良いので見つけ、しっかり読みます。それをどんな形でも良いのでアウトプットしましょう。

そのアウトプットには、Twitterを使ってツイートする事を私はおすすめします。なぜ、Twitterなのかというと持論をツイートすることで、その内容について反応が返ってきます。その反応が自分なりの考えや意見を着実に構築していきます。なので、1日のうち、30分とか1時間とか、持論工場のレベルアップにあてる時間を決めましょう。

この作業を繰り返して、知識・情報の量が増えてくると、読んで意見を添えることのできる記事が一つ、二つと増えてきます。持論をアウトプットするためにインプットしていることを忘れないでください。そして、積み重ねることで工場がレベルアップします。そうして、あなたに揺るぎない持論がアウトプットできるようになれば、どれだけ権威のある人から批判を受けようとも、日本中から批判を受けようとも、持論を展開し、自分の道を突き進むことができます。

「持論工場」を持ち、レベルアップさせて磨いていくことによって先ほど書いた「ウリ」の1つにもなってくるかもしれません。仕事をすることは結果を出すかどうかが最も重要です。ぜひ、持論を持ち、ウリを最大限に活かして結果を出しましょう。

コミュニケーション力に悩んでいる人へ(私の持論)

色々な著書に書かれていますが、コミュニケーション能力は仕事をしていく上で重要です。今回は、コミュニケーション能力を上げる内容ではなく、人間関係に悩んでいる人に向けて橋下氏の言葉を借りて書いてみます。

この現代の日本社会は「失敗しても死なない社会」です。

ただ、人間関係に悩んでいる人にとって、一歩を踏み出す勇気を振り絞るのはなかなかできることではありません。その一歩を踏み出すための考え方として、前に進むにしても、ただまっすぐ進むだけが選択肢ではありません。悩んでいる人はただまっすぐ進もうとします。右前45度に進んだって良いんです。左後ろ30度に下がっても大丈夫です。ひとつ絶対ダメなのは後ろへ振り向くことです。下がるにしても前を向いたまま下がりましょう。

単純な考え方でいけば、人間関係は基本、変わるモノであり、悩むに足らないモノです。人は必ず新しい人と出会うようにできています。さっき帰り道にすれ違った人は何人いましたか?その人は昨日までに会ったことありますか?昨日まで会ったことのない人の方が大半ですよね。

もし、今、職場の人間関係に悩んでいるのならその関係はすべてではないし、その人間関係ですら今後、永遠に固定されるものではありません。なので、そこにとどまらなくて良いんです。転職も良い考えだと思います。ただひとつ、その場を動く前にやって見て欲しいことがあります。それは観察です。

その観察とは、ひとつの組織に属するというのは、言い換えればその組織特有の掟を守るということです。その掟にあなたは気づけているでしょうか?また、組織内の力関係についても理解しているでしょうか?という点を観察してみてください。そして、妄想で良いので観察した上で自分の実力を見極めて組織内の見えない掟に従うか、それをぶっ飛ばすのか的確に判断する訓練をしましょう。

そうすることによって、気分も少し違ってくるのではないでしょうか?ちょっとやってみてください。光明が差すかもしれません。先ほども書きましたがこの現代の日本社会は「失敗しても死なない社会」です。様々な法律や制度によって守られています。自ら命を、その道を絶たない限り大丈夫です。少しで良いので動いてみましょう。

まとめ

7つの力を私なりに必要な部分だけをまとめました。

本書には、他にも「絶対に為になること」がこの本には詰まっています。そして、全てを読むことによって、この本の「異端」というキーワードが明確になってきます。この「異端」というのは、編集者が決めたのか、またはご本人が決めたのか分かりませんが、橋下氏らしい表現ですよね。

まとめとして、橋下氏は自分が「納得できる人生」を歩んでもらいたいと本書以外にもテレビ番組などで言っています。

その「納得」とは、お金持ちになったかどうか、成功したかどうか、結果を出したかどうか、目標を達成したかどうかではなく、自分のエネルギーをすべて出し切って完全燃焼したかどうかが基準で、いつ死んでも良いように悔いを残さない納得した人生を送るという意味です。

私もそのような人生を送れるように完全燃焼をしたいと思います。